資格取得によるスキルアップ

看護師は患者の生活全般をサポートする仕事なので、看護以外の知識があるとより良い看護を提供できます。質の高い看護をしたいのなら、資格取得によるスキルアップを目指すことが大事です。

患者や同業者からも信頼される資格として、保育士や認知症ケア専門士があげられます。自分がどのような専門性をもつ看護師になりたいのかという希望とあわせて資格を取得することが、スキルアップにつながります。

小児科や産婦人科領域のスキルアップを目指す場合は、保育士をはじめとする子供に関連する資格取得が有効です。
保育士は国家資格ですが、通学の必要がないため独学で目指すこともできます。看護師の専門性と重なる部分もあるので、比較的勉強しやすい資格です。子供の発達について理解しておくと、闘病中の子供や子育てで悩む親に寄り添う看護ができるようになります。
子供に関連する資格として、ベビーマッサージやチャイルドマインダーなどもあります。

慢性期病棟や療養型の病院、介護施設など高齢者との関わりを専門的にしていきたい場合、認知症ケア専門士という資格を取得すると良いでしょう。
高齢化、長寿化が進む中で、認知症は誰にでも起こり得る病気になりました。認知症についての正しい知識を持って適切な対応をすれば、認知症であっても質の高い生活を送ることが可能です。また、資格を取得することで、介護をする家族のために有益な情報を提供することもできます。
高齢期の看護を専門にしたいのなら、患者や家族の心理的ケアをするためのカウンセラーの資格も役に立つでしょう。