良質な看護を提供するためのスキル

看護師の主な職務は、医療現場で医師の診療を補助することです。そのため良質な看護を提供するには、様々な医療器具を駆使して診療を行う医療技術を身につけておくことが大事です。

心電図やエコー検査などの測定機器、注射、点滴、手術のサポートなど、医療技術が必要な場面は多岐にわたります。さらに、看護師は医療現場において、医師と患者を繋ぐパイプ役として重要な役割を果たします。オペ看と呼ばれる手術看護師や内視鏡看護師は、患者との交流の場面が少ないと言われていますが、こうした分野は例外的と言えるでしょう。
看護師には、患者の気持ちに寄り添い明快で丁寧な説明と問診を行うコミュニケーション能力が求められます。もしとん患者の家族とも円滑な意思疎通を図ることが求められます。

医療現場では、医師や看護師、作業療法士、放射線技師など、様々な業種のスタッフが働いています。看護師はこうした他業種の職員ともコミュニケーションを図り、現場がスムーズに運営されるよう尽力しなければなりません。

また、医師のいない老人ホームや保育所などでは、現場で唯一の医療従事者として応急手当や感染予防のために先頭に立って指導する立場になります。このような現場でも、看護師は介護職員や保育士たちと連携し、要介護者や園児の医療サポートを行う必要があります。
健康管理や感染予防について他の職員にわかりやすく説明し衛生面のルールを徹底するコミュニケーション能力は、看護師には欠かせないスキルです。